ラーメン屋vs.マクドナルド

国際派エコノミストによる日米比較論。ステレオタイプではなく一段掘り下げた分析は説得力に富む。表題は画一的大量生産社会と職人技の多様性社会。根底には一神教アニミズムの差がある。日本の未来に対する提言は今後のグローバル化、IT化社会では教育が重要で、むだな公共投資よりははるかに効率的とごもっとも。680

  • 異なる文化的要素をフュージョンし、突然変異的な新機軸を生み出すのが日本のポップカルチャー。例アニメ、松健サンバ
  • 日本人は「危機感駆動型」=叱って育てる。アメリカ人は「希望駆動型」=ほめて育てる。
  • アメリカ人は世界を「善悪二元論」で見る。自分たちの危機は悪の存在が原因。
  • 日本人は文字文化。世界のブログ書き込み言語は日本語が37%と英語36%を上回る。初等教育から日本人は複雑な文字を学ばされているため。プレゼン能力は不足。
  • 日米で投資形態の差は、米の富裕層がリスクを取っているため。日本は小金持ちが多く保守的。

ラーメン屋vs.マクドナルド―エコノミストが読み解く日米の深層 (新潮新書)

ラーメン屋vs.マクドナルド―エコノミストが読み解く日米の深層 (新潮新書)