鹿男あをによし

産休代行で奈良の女子校の教師となった主人公が、巻き込まれる不可思議な騒動。卑弥呼の時代の神獣三角鏡をめぐり繰り広げられるドタバタ劇。古都を舞台とした荒唐無稽な設定は前作「鴨川ホルモー」と同じだが、少しこなれてきた感じ。ヒロインである剣道部員との絡みが、読者の共感を呼ぶ。東大寺の講堂跡、転害門、飛火野など学生時代を過ごした、奈良の風景を自然とバックに描かせてくれた。連休中日に一気に読破。楽しゅうございました。

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