仏像ぐるりのひとびと

舞台は京都。主人公は交通事故で2浪した大学生。仏像修復士のもとでアルバイトすることに。根気のいる作業を黙々とこなし、適性を発揮する。本人は彫刻好きで美大志望だが親の反対もあり断念した経緯がある。修復士や周りの人の生き様を観て再チャレンジする勇気を得る。最後は家族ドラマでハッピーエンド。仏像の記述は初心者向けだが、そこはご愛敬。なかなかの力作。注目してよい作者。

仏像ぐるりのひとびと (光文社文庫 ま 22-2)

仏像ぐるりのひとびと (光文社文庫 ま 22-2)