2024-03-02 行為と妄想 書評 海外 学術 社会 碩学の履歴書。京都の商家出身。三高から京大へ。今西錦司の門下。生物学から民俗学へ。民俗学博物館の初代館長。知的生産の方法の著者としても名高い。学生時代は山岳部の猛者としてならし、アジア奥地を探検。フィールドワークを大事にする。驚かされるのはアグレッシブな活動と人脈の広さ。老年まで公私ともに忙しい日々を過ごす。内発的な動機に触発され、妄想と行為で彩られた人生。新聞連載がもとだが大幅に加筆。特に後半は網羅的で読みづらい。時代背景と気遣いももあるか。 行為と妄想: わたしの履歴書 (中公文庫 う 15-12) 作者:梅棹 忠夫 中央公論新社 Amazon