紛争地の看護師

国境なき医師団の看護師の体験記。著者は日本の看護師であり、国際貢献のためにオーストラリアに留学したことにまず驚く。英語を身に着け、17回も戦地に赴く。シリア、イエメン、ガザ。想像以上に悲惨で過酷な状況。安全は考慮されているが、保証は全くない。恐怖になれ感じなくなった者が最も危険で、真っ先に離任させられるという。紛争で犠牲になるのは何の罪もない一般市民。戦争のない世の中を強く訴える。重いテーマの一冊。