硫黄島上陸

太平洋戦争最後の激戦地硫黄島。軍事基地として一般人の上陸は原則禁止。戦死率95%の島にはなお一万以上の遺骨が眠る。著者は新聞記者でありながら自発的に収集団に参加。その現状と謎の解明を本書に託する。様々な神話があるが、外務防衛筋のアメリカに対する忖度と厚生省の現状維持の思惑で、収集は進まない。遺族も高齢化が進んでおり、遠くない未来に決断の時を迎えることになる。渾身のノンフィクション。読み応えあり。