いま救国

自民党の対中国強硬派と知られる著者の評論。安倍1次内閣から大震災まで経済誌への連載コラムがベース。日本の弱点である理念なき外交をバサバサ切る。かっては政治、外交は2流でも、経済力のバックアップがあったが現在ではそれも怪しい。バリバリの右派としては核を含めた軍事力の強化を求める。エネルギー源としてメタンハイドレートに夢を託すが現実性があるかは疑問。長年共同通信で記者を務め、外交に現実を知る論評には一定の説得力はある。