その犬の名を誰も知らない

南極観測史上誰もが知るタロウ、ジロウの物語。実はもう一匹、第3の犬がいた。第一次越冬隊の唯一の生き残りで、当時の犬係である北村氏の記憶をたどるノンフィクション。当時の犬ぞりによる冒険は迫力十分。犬たちのサバイバルについては、50年の時を超えて真実を推測する。結論の説得力は十分。ラストに謎ときに力を入れすぎ、記述がオーバーになったところが減点対象。

 

 

その犬の名を誰も知らない

その犬の名を誰も知らない