ファーストレディの回想録。シカゴ、サウスの貧しい家庭に育つが、ブリンストン大学へ進学。エリート弁護士時代にオバマと知り合う。夫はダントツに有能で政治の世界でもめきめき頭角を現し、若くしてトップに上り詰める。本人は幼い子供と共にホワイトハウスの住人に。意識高く社会活動に率先して取り組む。全篇に通じるのは、黒人女性として受けてきた偏見と差別への怒り。ワシントンの閉ざされた社会の内幕も興味深いが、負けず嫌いの性格で徐々に風穴をあけていく。好著ではあるが５００Pを超える大作で密度は高い。休日を費やしてなんとか読破。
