2019-11-10 革命と戦争のクラシック音楽史 美術 書評 歴史 海外 標題の通り、新たな視点でクラシック音楽をとらえる。名高い芸術といえども時代の背景、流行には敏感であり、特に激動期にはその傾向が強い。フランス革命とナポレオンの時代は音楽にも変革を促した。音楽は近代的な軍隊の統率に使われ、やがて民衆の支持を受ける。ラマルセーユに代表される国歌はその端的な例。興味深い視点の1冊。講演をまとめたもの。 -プロセインの強さは傭兵に頼らず、自国民の軍隊を持ったため。 -ハイドンはロンドン時代に聴衆(民衆)のレベルに合わせて曲想を変えた。それが現代では受ける。 革命と戦争のクラシック音楽史 (NHK出版新書) 作者: 片山杜秀 出版社/メーカー: NHK出版 発売日: 2019/09/10 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る