革命と戦争のクラシック音楽史

標題の通り、新たな視点でクラシック音楽をとらえる。名高い芸術といえども時代の背景、流行には敏感であり、特に激動期にはその傾向が強い。フランス革命とナポレオンの時代は音楽にも変革を促した。音楽は近代的な軍隊の統率に使われ、やがて民衆の支持を受ける。ラマルセーユに代表される国歌はその端的な例。興味深い視点の1冊。講演をまとめたもの。

-プロセインの強さは傭兵に頼らず、自国民の軍隊を持ったため。

-ハイドンはロンドン時代に聴衆(民衆)のレベルに合わせて曲想を変えた。それが現代では受ける。

 

 

革命と戦争のクラシック音楽史 (NHK出版新書)

革命と戦争のクラシック音楽史 (NHK出版新書)