現役の外交官が国際社会で凋落する日本のプレゼンスに警鐘を鳴らす。グローバル化により国力の差が縮まった接戦の時代に、愛国の骨と国際化の翼とも弱い日本。自らを特別視する危険性に気付いていない。中東や中韓はそれぞれ辛酸をなめ必死の思いで努力してきた。決して幸運やものまねではない。日本は戦後の初心に戻り自ら世界各地に出向き、その長所を活かすべきと説く。現地を歩き、肌感覚の言葉には説得力がある。私の立場としては社員に真の海外経験を積ませ重用することだろう。引用多数。好著。
- ドバイのGDPの6%が石油関連。
- 中国は複雑な中国観をよく理解し解消に努めている。
- 韓国では文革も天安門もあまり知られていない。
- 日本はシステムとして保障された敵失。東京ばかり見て仕事する駐在員。
- 海外で働くことに人が競って手をあげるか。=国力の指標。
- 東アフリカはインド人。西アフリカはレバノン人
- 日本の子供は知性、教養に憧れを持たなくなった。
- 民族の記憶を克服したところに歴史がある
- 作者: 道上尚史
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/01/10
- メディア: 新書
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