歴史好き経営者を自称する著者が、口述でまとめた1冊。勝者である西欧史観のくびきから離れ、独自の史観を展開する。古来文明は中国、ペルシャを中心とする東が進み、西は後進国であった。ヨーロッパの王朝変遷と、トルコを中心とする中東に頁を割くがこのあたりは少ししんどい。ほとんど読書からという圧倒的な知識量には脱帽する。日本の高度成長は希有な幸運に支えられたもの。今を常態と見るべきとの結論。
- 大航海時代は鄭和の艦隊が、万里の長城に化けた隙間をついて成功した。
- ユーラシアの交易は豊かな東からの流れが続いたが、アヘン戦争が転換点。
- 南北戦争がアメリカの形を決める。工業(北)と農業(南)との争い。
- 作者: 出口治明
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2014/02/22
- メディア: 単行本
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