仕事に効く教養としての世界史

歴史好き経営者を自称する著者が、口述でまとめた1冊。勝者である西欧史観のくびきから離れ、独自の史観を展開する。古来文明は中国、ペルシャを中心とする東が進み、西は後進国であった。ヨーロッパの王朝変遷と、トルコを中心とする中東に頁を割くがこのあたりは少ししんどい。ほとんど読書からという圧倒的な知識量には脱帽する。日本の高度成長は希有な幸運に支えられたもの。今を常態と見るべきとの結論。