MOT Manegement of Technologyを解説する。日本企業は独自の技術力で世界に伍する必要があるが、この分野の経営論は立ち遅れていた。実例を示しながら技術屋が陥りそうな陥穽を示し、必要なジャンプアップを説く。私の立場では必要な資質と意識。興味深く読んだ。前半の問題意識に比べて後半の解決手法はやや平凡。最終結論として要求されるのは人間社会の力学を理解する理と情、組織を動かす教育力。王道ではあるのだろうが。
- 3つの関門
魔の川(基礎研究期),死の谷(開発期),ダーヴィンの海(市場投入後)
- 技術者は、科学性の高い共通枠があるため、現場は理解してくれると誤解してしまう。
- 自然からと顧客からの学習が重要。
- 研究は知の発見。開発は知の利用。
- 技術蓄積の2ルート。研究開発と事業活動による市場からのフィードバック。
- 聞いて驚き、使って驚くインパクト。が良いコンセプトの条件。
- 新たな分野でよそ者、~若者、バカ者がインパクトを産む。
- 作者: 伊丹敬之,宮永博史
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2014/03/21
- メディア: 単行本
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