現役の三陸鉄道社員が書いた復興の記録。甚大な被害を受けながら3年の歳月を掛け、全線復旧にこぎ着ける。被害の少ない部分から即座に運転を再開し、第3セクターとして地域の信頼を得たこと、復興のシンボルとなったことが大きい。経営陣と社員の危機対応が功を奏した形。技術面ではもともと地震対策は考慮に入れて設計建設されていたことも満点では無いが効果をあげた。著者は開業の1年前に入社。中盤でキャリアと三鉄の歴史を語るがこの部分はやや冗長。アマチュアの作としてはよく出来ている。
- 作者: 冨手淳
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2014/02/28
- メディア: 単行本
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