シャルダン展

三菱美術館に立ち寄る。精緻な静物画で名を知られた画家だが、今回は年代順の展示。静物画でデビューしいったん風俗画にシフトするが最後は静物画に回帰する。やはり晩年の作品群を集めた最後の2室は圧巻。色彩は少し大人しくなるが作風は円熟味を増している。今回の看板の「木いちごの籠」は個人蔵とのことでじっくり鑑賞。めずらしく花を描いた「カーネーションの花瓶」も秀逸。また現在は所蔵が異なるが本来は左右で対となるべき対作品に焦点をあてて展示。「後代への影響」と題して所蔵作品を並べているのは疑問だが、個人的にはルドンが観れて満足。二日酔いで疲れた体にはちょうど良い規模と空き具合でした。

http://www.mimt.jp/chardin/