二人の若手歌人。チェリーボーイとプレーボーイ。間に入る女性歌人達。恋愛やセックスを題材に次々と現代和歌が詠まれていく。ストーリーより数多くの秀歌を紹介するのがこの作品の最大の目的であろう。若い才能に刺激され、畏れる中堅の心情は理解できる。巻末に出典一覧があるが、それぞれ個性が出ていて面白い。著者自身の歌が多く、また私の好みでもある。あまり世に知られていない歌人たちの実情も垣間見える。意外とあたり。
- やんなくちゃなんないときはやんなくちゃならないことをさあやんなくちゃ。
- 作者: 枡野浩一
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2006/11/17
- メディア: 文庫
- クリック: 80回
- この商品を含むブログ (137件) を見る