謎手本忠臣蔵

加藤流忠臣蔵。丹念に手紙等の史料をひもときながら、大石内蔵助柳沢吉保の両面から描く。幕府側がかなりの情報をつかみながら討ち入りを許した謎に迫る。むしろ事後処理の情報操作で本当の理由すなわち幕府と朝廷の確執を隠したところに手腕を見る。関ヶ原の直前に家康が福島政則に与えたとされる「神君の密書」をひとつのモチーフにするが、ここはさすがに掘りこめなかったようだ。

  • 秀吉は金を見せ金にし、銀を信用貨幣とすることにほぼ成功。家康はその重要性が判らず金本位制に戻した。
  • 嫉妬は正義の仮面をかぶる。
  • 部下を完全に信用してはいけない。

謎手本忠臣蔵 上

謎手本忠臣蔵 上

謎手本忠臣蔵 下

謎手本忠臣蔵 下