書評[豊かさの探求]

副題「信長の棺」の仕事論にあるように、元エリートサラリーマンである自らが経験に基づき人生論を展開する。特に40−50代の中間管理職には会社人間であることに疑問をむけさせる。ITの進展により21世紀は全人口の25%にあたる知識層のみで済む社会が到来する。古今の名著を参照し、全体に歯切れの良い論評であるが、一定以上の知識層をターゲットにしていると明言。

  • 人生の豊かさはMIT マネーとインテリジェンスと時間。これは積であり、一つがかけるとゼロになる。
  • 仕事に人生を入れるな。人生に仕事を入れよう。

具体的な処方箋としては

  • 家庭を砦として戦う。
  • 生活に棲み分けの知恵を持つ(自らの価値観を生活に反映する)
  • ポータブルスキルを持つ。できればハイブリッド

豊かさの探求―『信長の棺』の仕事論 (新潮文庫)

豊かさの探求―『信長の棺』の仕事論 (新潮文庫)