これでいいのだ

赤塚不二夫の自叙伝。大半は子供時代を過ごした満州の想い出にさかれる。警察官であった父親は公正な生き方が、中国人を惹きつけ戦後の混乱期も家族は無事に帰国することができた。父親の筋の通った生き方はバカボンのパパのモデルとなる。戦後も赤貧の生活が続き、苦労の中で両親を見送る。家族の絆の深い時代。無駄のない文章は交換がもてる。タモリが弔辞で自らを赤塚作品の一つだと語ったとのこと。偉大な一生であった。

これでいいのだ―赤塚不二夫自叙伝 (文春文庫)

これでいいのだ―赤塚不二夫自叙伝 (文春文庫)