短編集。日本人の書いた在日小説。高校生から中年の父親まで恋愛関係が軸となるがどれも男女のいずれかが在日という設定。時代背景は60−80年代。特に北朝鮮への帰国運動に悩む人々が登場する。あとがきで述べられているように実体験によるものではなく、いずれも創造された作品だが、生々しく臨場感がある。著者の小説は珍しいかと思うが力量はさすが。初出は80年代。
- 作者: 関川夏央
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1996/06
- メディア: 文庫
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