さよならドビッシー

火災で祖父と従姉妹を亡くした主人公の女子高生。自らも大火傷を負うが、リハビリと天才ピアニストの指導により復活しピアノコンクールで優勝する。遺産争いの殺人事件を絡めて、最後にミステリーとして予想外のどんでん返しを用意しているが、純粋に音楽家としての彼女の努力とありえない奇跡に単純な読者は吸い込まれていく。プロットや表現、題材の拾い方に浅い部分は感じられるものの、完成度よりも純粋な部分にむしろ感心。高めのB評価。1400

  • 大事なのはどんな道を歩くのではなくどう歩くかなのだ。
  • 成功する人間は、どこかでかならず無謀をするものだ。

さよならドビュッシー

さよならドビュッシー