人気の鎌田教授が、今や古典となった著名な科学書14冊を紹介する。生物学から物理学までその後の社会に大きな影響を与えた著書を厳選。それぞれに著者の紹介、内容、エピソード、その後の世界への影響、さわりの引用で構成される。簡潔にして平易。すぐれた科学者は専門分野への特化だけではなく、それを社会に紹介する表現力を持つべきと科学のアウトリーチを重視する著者の日頃の主張を実践した形。予想以上に一般向けのレベルになっている。
- 科学者として重要なのは仮説を立てる能力と、それを実証する忍耐強さ。
- ガリレオはあまりに明晰に地動説を書いたばかりに、教会から攻撃を受けた。逆に難解に著述し煙にまいたのが道元。
- 本は一行でも役にたつところがあれば買え。
- もし私がより遠くをみることげできるとしたら、それは巨人の肩に乗っているからである。(先人の知識への敬意)byニュートン
さすがに原書には手がでないがコラムで紹介されている何冊かには触手が動く。
- 夜の物理学
- クラカトアの大噴火
- 万物の尺度を求めて
- 地球システムの崩壊
- 作者: 鎌田浩毅
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/02/01
- メディア: 新書
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