リンゴが教えてくれたこと

著者は「奇跡のリンゴ」の実践者。農薬、堆肥にたよらない自然栽培はリンゴにとどまらず、米作や他の作物にも展開。日本のみならず海外にも講演と普及に飛び回る日々。大豆で土壌を窒化し、小麦で硬化層をやぶり、低温層をなくす。あくまで植物の力で土地を改良する。極言すればすべての生物は自然の大きな法則に生かされていおり、農業はその手伝いをするだけというのがたどり着いた結論だが、そこに至るアプローチは極めて科学的。言わば実データに得られたスピリチュアルな境地である。環境問題を含めて人類の直面する危機に、自らの農法で挑むドンキホーテを任じる。

  • 現在の種は90%がハイブリッド=一代交配種。本来は3代続けると土地になじむ。
  • たったひとりしかない自分を、たった一度しかない人生を、ほうんとうに活かさなかったら、人間生まれてきた甲斐がないじゃないか(路傍の石

リンゴが教えてくれたこと 日経プレミアシリーズ

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