沈黙の春

60年代のアメリカ。害虫駆除のために大量に散布されたDDTを初めとする薬剤が、生態系を破壊し鳥も鳴かない沈黙の春を迎えることになった。当時の社会に反響を呼び起こした警告の書。化学メーカーが批判され、天敵を利用した自然の駆除を訴える。時のケネディ政権を動かし法整備が進み、多くの薬剤が禁止された。豊富なデータと緻密な調査で述べられているが、翻訳のためかややくどく感じた。今や歴史的な名著。今は読んだことに価値を見いだす。

  • 生命とは私たちの理解を超えた奇跡であり、それと格闘する羽目になっても尊敬の念だけは失ってはならない。

沈黙の春

沈黙の春