アメリカ通の気鋭の若手学者による対談。オバマ大統領誕生の背景と今後の課題を論じる。レーガノミックスから続いた保守化の流れに一つの区切りをつけた新大統領は、その出自から混血のライトブラックであり、奴隷のDNAを受け継いでいる訳ではない。民主党のホープとしてブラックケネディと期待される反面、ブラックカーターに終わる可能性も揶揄されている。親米派の二人の論調はアメリカ礼賛がベース。一年間をかけて選抜される大統領はよほどの人物でないとなれない。対比される日本の政界がいかに貧困かは耳が痛い。
- カーターの敵失のより保守が共和党で主流となった。
- オバマの勝利はリベラルの勝利と言うより、極端な保守が行き詰まった。
- 民主党支持層ははエリート層(ワイン派)とブルーカラー層(ビール派)からなる。
- 共和党は「経済保守」「安保保守」「社会(宗教)保守」で分裂している
- 小泉は携帯カメラに囲まれる。アメリカ大統領では考えられない。国民の敬意の差。
- ニューデイール政策で、ブレーントラスト(知的顧問団)を重用。反面(アルファベットスープ)と呼ばれる委員会が多数出来た(TVA)
- 作者: 村田晃嗣,渡辺靖
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/01
- メディア: 新書
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