会社は毎日つぶれている

日商岩井の社長から、合併後の双日で不良資産の売却を断行した著者が現役社長へ心得をアドバイスする。トップにいるということはタイトル通り常にリスクを意識することであり、それだけで毎日がプレッシャーであるまさに常在戦場の精神。逆にトップは居心地がいいのも事実。自分に厳しく律する必要があると自戒を忘れない。簡潔にして要点をつく好著であった。義父よりの贈呈。しばらく手元におこう。

• グローバル化により国内の地域格差は拡大する。これは不可逆。
• 日本企業は事業化に関して入口審査が厳しく、実行後は甘い。
• 希望的数値目標が会社を危うくする。特にアナリストは評価しやすい数値目標を求めてくる。
• 面談の前に二つ課題を作れ。
• トップに求められるのは倫理規範。下層にいくに従い、道徳、遵法とレベルダウンする。

会社は毎日つぶれている (日経プレミアシリーズ)