スリランカ

金曜日の夕方時間が空いたので、上野の国立博物館で始まったばかりの「スリランカ展」に立ち寄る。表慶館での開催ということで、規模と人気のほどは推し量れる。個人的には期待以上のものだった。ほとんど知られていないスリランカの美術史が、時代順に展示され、仏教からヒンズー教へという流れ素朴で豊かな文化遺産が照会される。当然ながらインドの政治、文化の影響を強く受けている。素材は銅像と石像。近世では象牙も使われる。造形としてはオリジナル性に乏しいが、完成度は高い。残念ながら大物の石像はほとんど模造。各遺跡のパネル、写真展示も充実。旅情を誘われる。

http://www.tnm.go.jp/jp/servlet/Con?pageId=A01&processId=02&event_id=5704