連続でおきた衝突事故で廃業に追い込まれた京福電鉄(福井線)。県の出資で第3セクターとして復活。乗客サービスを向上さえるため女性アテンダントを乗務させ改革を図る。第1期生でありはリーダーを務める著者がその立ち上げの苦労と乗客とのふれあいを素人らしさを前面に切々と綴る。コスト削減の中であえて車掌を乗務させたことに対し当初は批判の声もあった。派遣社員でありながら若い女性らしいひたむきな努力と細やかな心遣いで少しづつ信頼を拡幅し、今はまさに「えち鉄」の顔となった。基本は相手のことを考えた思いやりと行動。それが地域の鉄道を絶やすなというコミュニティー全体のサポートに結びついた希有な成功例。すべてのサービス業に繋がる。図書館で予約して一日で読破。だいたい内容は予想できていたのが期待以上の内容。女性には甘くA判定。
去年だか出張のついでにあわら温泉−三国港を乗車。そう言えばアテンダントが居たよね。窓口が親切だった記憶がある。
- 九頭竜鉄道の案もあったが略称「くず鉄」になってしまう。
- なんの変哲もない平々凡々な毎日が、鉄道員にとってはいちばん。
- 作者: 嶋田郁美
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2008/01/16
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