副題は「ネット群集の暴走と可能性」。学術的にネット上での議論を通じての世論形成の可能性を探る。さまざまなネット上の有名な事件を例にあげ解説する。双方向の通信により情報収拾と自由な議論が可能になったわけだが、匿名性とサイバーカスケードによりバイアスがかかる可能性がある。一方でディリーミーとエコーチェンバーにより個人の心地好い空間を作り、反対意見をシャットアウトしてしまう傾向もある。要は個人のリテラシーと情報の客観性を保証するアーキテクチャーが必要。「鮫島事件」は知らなかった。
- 作者: 荻上チキ
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2007/10/01
- メディア: 新書
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