世界を驚かせたスクラム経営

2019年のラクビーワールドカップ日本大会。その舞台裏で運営に当たった人々のノンフィクション。強豪国以外では初めて、そしてアジアでの開催ということで前例がなく準備は遅々として進まない。国際組織からの要求は高く、そして上納金の義務。唯一の収入はチケット売り上げ。寄合所帯の組織はサイロの壁を突破できない。流れを変えたのは徹底したコミュニケーションと、「すべての参加者に一生に一度の舞台にする。という合言葉。開催後はトラブルに迅速に対応。台風による中止も混乱なく収めた。醸成された信頼関係の勝利。感動的な内容であるが、公式レポートのようでやや文章は硬い。