岡本太郎の見た日本

思想家でもあった岡本太郎の一面をその著作からひも解く。キーとなるのは戦後に書かれた三部作。パリ留学、中国への出征を経て、日本各地を訪ね民俗学的なフィールドワークの産物。縄文、東北、沖縄、韓国と原始宗教と結びつく日本文化のルーツを探る。東北のイタコやオシラ様、沖縄の御獄からは刺激を受けたようだ。日常の生活を重視する姿勢もある。覚悟はしていたが難解な一冊。原文を読むべきか。