バカと無知

最近の脳科学、心理学の成果から人間の本質に迫る。社会的な生物である我々は生存のための戦略が遺伝子に組み込まれている。集団の一員としての機能と集団内で生殖のために一定のポジションを獲得する必要がある。前著の続編の位置づけ。言いにくいタブーをずばり指摘する姿勢は変わらないが、主張の大筋は変わっておらず衝撃は薄らいだ感じ。

 

-有能なものは過小評価、無能なものは過大評価の傾向がある。

-自尊心メーターの針があがると幸福であるが、下がるとアラームが鳴る。

-幼い子供でさえ、集団内で相対的な評価を重視する。

-記憶はHDDがあるのではなく、そのたびに形成され、書き換えられる。