GE帝国盛衰記

ウォ-ルストリートジャーナル誌の記者によるGE取材がベース。米国の栄光を誇る巨大企業の崩壊への道筋。ウエルチ、イメルト2代のCEOの時代。トップダウンの経営には限界があり、巨大コングロマリットはのたうち回る。GEキャピタルはその信用から金を産む木であったが、会計上のトリックもあった。豊富な資金でM&Aを繰り返し傍聴していき、工業部門は脇に追いやられた格好。エンジンもタービンも将来のメンテサービスが収益源であり、これを先行計上していた。取締役会はイエスマンばかりで機能せず、結局破局を迎える。赤裸々な企業ドラマは読みごたえがある。