ことばがひらかれるとき

自ら難聴、聾唖の生涯を克服した著者は、演出家、教育者としての道を進む。その実践で学んだ理論を本書でまとめる。主題は「からだ」と「ことば」の関係。如何に自然で、無理ない体勢を取るかが重要。発声はそれにより驚くほど変化する。障害児の教育にも極めて有効。1975年の初版で本自体も黄ばんでいたが、内容には古さを感じない。現代にも通じる真理であるからだろう。演劇界では有名な一冊。