エレクトリックシティ

第一次大戦後、自動車王フォードが夢見た壮大な構想。テネシー川のダムと水力発電から一大工業都市を建設する。元々は陸軍主導のアンモニア工場。終戦で火薬は不要になり、肥料工場として買取る計画。政争の道具とされ結局実現せず。電力開発は官営か民間化の議論もある。フォード自身の大統領選出馬もあり、複雑な利害関係。世界恐慌が起こりTVAが計画を引き継ぐ。日本ではほとんど知られていないアメリカ近代史の一幕。連休中に興味深く読んだ。