ワーカーズダイジェスト

主人公は30過ぎの独身の男女。偶然に姓と誕生日が同じ。互いに異なる職場でそれぞれの葛藤を抱えながら暮らす。ラストで出会いが訪れ少し光明がさす所で完結。付属の短編も含めて、現代社会で若者の生き方を問うような主題。全体を通して焦燥感と寂寥感が流れる。世代の差と言えばそれまでだが、私の中では作者の評価を下げる一冊。