命のクルーズ

コロナ禍初期。多数の感染者が発生したダイヤモンドプリンセス。その支援にあたった医療従事者たちのノンフィクション。首相の鶴の一声で災害派遣チームが急遽対応にあたる。感染症の専門ではなく、高齢者や外国人クルーが多く、統制の取れない負け戦。圧倒的に情報の少ない中で、まさに使命感で現場力を発揮。多くの命を救った。逆に彼らに向けられて謂れのない差別が心を痛める。対応の悪さがマスコミに叩かれるが後の検証では、感染は横浜入港前に蔓延したもの。特筆すべきは人間としてのコミュニケーション。組織の壁を越えて感動を呼ぶ。感動を呼ぶ力作。