ありがとう、さようなら

著者が現役の教師だったころに綴ったエッセイ。すでに作家デビューはしつつも宮津や丹後の中学で教鞭を取る。どんくさい女性教師だが生徒には慕われ、教えられる部分も多かったようだ。生意気なようでかわいい部分もある生徒たち、その成長には目を細める。短文だがほのぼの系で持ち上がりクラスの良い雰囲気が伝わる。秀作。