テヘランからきた男

東芝の15代社長西田厚聡。東大政治学の大学院からフィアンセを追ってイランへ。現地採用ながら見る見る頭角を現し、パソコン事業を復活させる。トップとしては選択と集中を実践。半導体原子力で市場の評価を高める。後半は不正経理疑惑、部下へのチャレンジ要求が組織を行く。後継佐々木氏との確執も醜聞。巨大組織、多角経営の難しさ。昇り龍の時は圧倒的なエネルギーの人間力。分野を問わず勉強熱心。エピソードは数知れず。企業小説のように読みやすい構成。思わず引き込まれた。