月神

幕末の福岡藩尊王攘夷派のリーダーである月形洗蔵は、薩長同盟に奔走するが、主君から疎まれ刑死する。その従弟である潔は維新後新政府の獄監として北海道で努める。共通する思いは暗闇を照らす月の光であろうとすること。人として信念に従おうとするが、現実との闘いに苦しむ。世の根として自らの仕事を刻む。男の生き様。あまり知られていない歴史。秀作。

 

月神 (ハルキ文庫)

月神 (ハルキ文庫)