ブルーハネムーン

美貌の結婚詐欺師とその参謀役である小説家志望が演じるドタバタ劇。前半の騙しのテクニックは引き込まれるほどであったが、後半サイパンでのアクション部分は尻すぼみの感がある。参謀役の純粋な淡い想いには応援したくなるが。作者の一連の作品に比べて妙に軽く色調はコミカル。カッパノベルズへの書き下ろし(平成3年)ではこんなところか。新幹線の中では充分楽しめた。


ブルー・ハネムーン (光文社文庫)

ブルー・ハネムーン (光文社文庫)