21世紀の長期停滞論

東大の経済学者が、現在の日本、世界の景気動向を分析。リーマンショック以来世界経済は変調し、成長率は鈍化している。従来の景気循環論では説明できず、構造的な問題の可能性が高い。日本はその中で顕著な例。リーマンのヒステリシス回避のため、日銀のショック療法はある意味正解。結果は現状維持が精一杯で金融政策は残された手がない。課題は少子高齢化財政赤字。提言は外国人労働者の受け入れと年金改革。痛みを伴う改革で将来への不安の解消が必要。平易な解説で理解しやすく、具体的な解決策も示され納得のいく内容。

新書863 21世紀の長期停滞論 (平凡社新書)

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