企業研究の第一人者である著者の最新作。戦略立案と実行の両段階における落とし穴を明示、その対処を低減する。学者らしく極めて論理的な上に具体例も示され理解しやすい。最終章でまとめられているように根底には人間は性善なれども弱しという、オリジナルの性弱説を挙げ、その対処は切ることであると断じる。手元におきたい好著。
落とし穴
立案(思考プロセス)
- ビジョンを描かず現実ばかり見る
- 不都合な真実を見ない
- 大きな真実が見えない
- 似て非なるコトを間違える
実行(戦略内容)
- 絞り込みが足りない
- 事前の仕込みが足りない
- 流れの設計ができない
- 正ばかりで奇も勢もない
引用
- 地図の歪みと空白で真実が見えない
- やれると強いは同じではない
- 大きい言葉と小さい言葉(フォーカス)
- 登りの戦略はゆっくり、下りは急ぐ
- バカなとなるほど
- 作者: 伊丹敬之
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2018/01/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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