戦後日本の外交史を記者の立場でまとめる。吉田、岸と続くリアリストの流れを組む安倍の手腕を評価。大国間のバランスの中で微妙な舵取りが要求される。中韓とは靖国問題がネックだが間隙をついた参拝で支持層である右派へ仁義を切った形。北方領土はプーチンと交渉を重ねるが、ロシアの国内事情もありハードルが高い。表には出ない裏話も満載で面白かったが、重い内容で新書で400ページと読みごたえは十分。
- 作者: 鈴木美勝
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2017/02/06
- メディア: 新書
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