海に降る

海洋開発機構が舞台。しんかい6500女性パイロット候補生がヒロイン。設計者である実父にあこがれ、夢を追うが閉所恐怖症を起こし苦闘中。一方のヒーローは事故死した海洋学者の息子で謎の深海生物を追う。ハッピーエンドが待っているのだが、背景には予算の厳しい海洋開発への思いがある。有人探査船はすでに20年前の建造。いろいろ制約や議論があるようだ。丹念な取材をベースに啓蒙書の役割を本書は果たしている。

海に降る (幻冬舎文庫)

海に降る (幻冬舎文庫)