売国

特捜検事が主役。疑獄事件を追ううち、戦後アメリカの陰謀に遭遇する。各所にスパイを配置し、日本の技術と富を本国に吸い上げる。もう一面は宇宙開発。糸川博士が創始した固体燃料ロケットがターゲットとなる。老政治家の命をかけた告発も不発に終わり、解決は未来に託される。前半のわくわく感はさすが。終盤尻すぼみに終わった感は否めない。

 

売国 (文春文庫)

売国 (文春文庫)