自伝的エッセイ。短編をひとつ掲載。生い立ちから自衛隊生活、作家デビュー現在に至るまでの来し方を、作品を絡めて記載。ユーモラスな文体でありながら、きっちり主張を織り込むところは流石。両親の離婚から、早熟な読書家に。は自然と作家になるものだと思い込んでいたと吐露。その読書遍歴は半端なものではない。三島事件に触発されて自衛隊に飛び込む。各誌への寄稿の寄せ集めだが良い構成になっている。
- 金は貯めるモノでなく、使うモノ。時間はあるなしでなく作るもの。
- 背に立てた旗棹を明らかにするために、武士は背筋を伸ばす。
- 作者: 浅田次郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2015/07/10
- メディア: 文庫
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