かわいい自分には旅をさせよ

自伝的エッセイ。短編をひとつ掲載。生い立ちから自衛隊生活、作家デビュー現在に至るまでの来し方を、作品を絡めて記載。ユーモラスな文体でありながら、きっちり主張を織り込むところは流石。両親の離婚から、早熟な読書家に。は自然と作家になるものだと思い込んでいたと吐露。その読書遍歴は半端なものではない。三島事件に触発されて自衛隊に飛び込む。各誌への寄稿の寄せ集めだが良い構成になっている。

  • 金は貯めるモノでなく、使うモノ。時間はあるなしでなく作るもの。
  • 背に立てた旗棹を明らかにするために、武士は背筋を伸ばす。