ことづくりの国日本へ

世界を旅した著者による比較文化論。各国の国民性を独自の喜怒哀楽論で類型化する。それぞれに当然長短有るが、止観により自らを見つめ、さらに一段高めることで、新たな奇跡を起こすことができる。根底には仏教思想がある。出版社もその系統。現政権による改憲には強い懸念を示し、憲法9条は海外から尊敬され、日本の強い武器になるとする。文化は文明(武力)を凌駕する。タイトルから期待していたのとはかなり異なる内容だったが、新しい世界や人間関係の見方としては興味が持てる。

  • 中国は喜:外向き、営業。強い者がルールを作る。自分がしなければ何も始まらない。積極的に学ぶ。
  • 日本は楽:内向き、製造。余計なことはしない。成長すれば「和」
  • 韓国は怒:責任を明確にする。成長すれば「厳」
  • 仏は喜:独は怒、それぞれ脱却してEUが成立した。