それでも前へ進む

硬派のエッセイ。端麗な文章で家族の情景を描く。厳格だった父親との確執。海の事故で亡くなった弟。哀しみを乗り越えて来た母親。そして最初の妻の思い出と自らの半生を振り返る。強調されるのは家族特に親子の情愛。親は死ぬまで子供のことを片時も忘れない。最後はタイトル通り震災後の日本へのエール。東北に残り災害の記録を残すことが自らの使命と考え、誇りを持って立ち向かうべしと声をあげる。「ここまでやってきた。これからもできる。」

それでも前へ進む

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