異端児たちの決断

大幅な赤字からV字回復を果たした日立グループ。経営再建を担ったのは一度主流から外れた6人のトップ達。事業決断を早くし大規模な事業統合とリストラを断行。グループとしてのシナジーを求めた。厳しい環境の下で増資を断行。カンパニー制に移行して権限委譲。外部取締役に外国人を採用し、真のガバナンスを打ち立て、大企業病から見事に脱却する。再建の目処をつけたところで川村氏は勇退し後進に道を譲る。その退き際も見事。著者は日経のデスク。規模は違うとは言え、経営を担う我が身としては参考になった。

異端児たちの決断 日立製作所 川村改革の2000日

異端児たちの決断 日立製作所 川村改革の2000日

  • 軍艦は乗組員の私物の持ち込みにより、毎年吃水が下がる。
  • 経営に没入していると、自分を客観視することは難しい。外部(投資家)の目線が必要