大幅な赤字からV字回復を果たした日立グループ。経営再建を担ったのは一度主流から外れた6人のトップ達。事業決断を早くし大規模な事業統合とリストラを断行。グループとしてのシナジーを求めた。厳しい環境の下で増資を断行。カンパニー制に移行して権限委譲。外部取締役に外国人を採用し、真のガバナンスを打ち立て、大企業病から見事に脱却する。再建の目処をつけたところで川村氏は勇退し後進に道を譲る。その退き際も見事。著者は日経のデスク。規模は違うとは言え、経営を担う我が身としては参考になった。
- 作者: 小板橋太郎
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2014/07/31
- メディア: 単行本
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